お前はもう落第している。。。
ある塾講師はSにこう言い残して逃げて行った。
「これ以上記憶術にのめり込むなら、お前はもう落第している!」
と。
しかしSはそれでもあるヒラメ筋、、、
じゃなくてひらめきを忘れられないでいた。
それは何か?
結果から言えば、色んな所に物理的現象は「数学」で記述できるというヒントがあった。
例えば、距離、質量、重力、大きいところで言えば、惑星の運動まで。。。
ところがこれに気づいた人間はかなり限られたごく少数の人達だけ。
これと同じことをSはひらめいていた。
それは記憶術という方法が、認知的機能である「記憶力」を向上させた。
この事実から、Sはこう考えた。
人間の認知系をいじるような工夫と訓練さえすれば、認知処理能力は大きく上がるのではないか?
もっともっと発展させれば、今まで天才と言われた人々を抜くような認知処理技術を作れるのではないだろうか?
Sはこのひらめきに自信を持っていた。
そして心の中で叫んだ。
「賽は投げられた!」
と。