北島康介何とかしてくれ!
Sは途方に暮れていた。
なぜなら想起条件を体系化しようとした結果、その体系がものすっっっごく複雑で途方もないものになりそうだったからだ。
S「どうしたらいいんだ・・・」
そしてSは心理学の本を読み始めた。
そうしてSはある本に書いてあったことに目を留めた。
それは「記憶には記銘と保持と想起がある」という記述だった。
Sは一瞬、「そんなの当たり前じゃん」と思ったが、すぐに見返した。
S「想起条件じゃなくって、記銘条件として考えたらどうなるんだ??」
それは逆転の発想だった。
つまりSが考えたのはこういうことだ。
思い出す条件を覚えたい何かに合わせるのではなく、覚えたい何かを思い出す条件に合わせるということだった。
これは覚える対象を選ぶが、入り口を通過してしまえばそれを想起条件から絞り出すことができることを意味していた。
つまりリンゴを思い出すための仕組みを先に作っておくことで、リンゴに対して思い出すことができるようになるということだ。
ここでSはさらに先進的な発想をした。
Sは考えた。
「これって法律に似ている」と。
Sはさらにさらにルートとしてその法律の条文のような想起条件を表す方法も思いついた。
これは某研究室の情報を少しパックているので、北島康介風の「もうなんも言えね!」みたいな感じだ。
メダパニおじさん
どっかの誰かが言っていた。
仕事ははじめは小さく始めよ、と。
そう、Sも「想起条件?何だそれ?おいしいの?」状態だったので、小さく、小さく、小規模に考えることにした。
Sの思考実験が始まった。
Sは目の前の窓を眺め、こう考えた。
「この四角い窓と想起条件をどう結び付ける?」
Sは自分に問いかける。
「例えば四角い窓の右上の角を出発点と考える。そしてそこから左上の角まで移動する。これを一つの情報だと考える。するとこの情報を「人」の想起条件だと考える。一方、四角い窓の右上の角から、右下の角に移動する。これも一つの情報と考えて、その情報を「物」の想起条件としよう」
とここまで考えてSは思った。
「コイツ結構「人」とか、「物」とかのその後の細分化がものすごい!どう考えても、方向だけじゃあ、どうにもならない。どう整理したらいいのかわからない」
これが小規模に考えても、その感じがすごいことに圧倒されたSだった。
Sはテンパった。
そんなときに誰からかメールが来た。
それはある塾講師からだった。
ある塾講師のメールにはこう書かれていた。
「こんなメールみている暇があったら勉強しろ!www」と。
Sは思った。
「コイツ、うすうす思っていたけど、生徒がもがいている姿を見て、楽しんでやがるな」と。
Sはコイツにメダパニ草、口にぶち込んで、その経験で共感力を爆上げさせてやりたいと素直に思ったのだった。
俺はコイツにさえ勝ちたい!
ある塾講師に勝ちたい!
そう思いつつも、ある研究室のサイトを観てさらに新しい思いが湧きたった。
それはこのサイトを書いているヤツにすら勝ちたい、という気持ちだった。
Sは新しい記憶術を作る!
そう心に決めたのだった。
それにはSのアイデアである「外界の情報から出発して、記憶術で作ったイメージを作り出す」ということを試みることにした。
Sには秘策があった。
それは想起条件というアイデアだ。
人間は無意識に覚えたことを思い出すときに、インターネットでキーワードを入れ、検索するように思い出していると、Sは考えたのだった。
この検索するための情報を、外界の風景に対応させればいいんじゃね?
Sはそう思っていた。
このことをある塾講師に少し相談したとき、ある塾講師はこう言った。
「そんなのお前に無理ポーw。そんなことより早く勉強しないとご臨終だぞーw」とどうしてそんな草はやしているの?
ぐらいの草のはやしようで返答され、Sは内心激怒した。
しかしある塾講師は想起条件に関して必要以上に「無理ポ」と連呼していたことから、どうやらやったことがあるようではあった。
Sは思った。
「ははあーん。コイツ、自分ができなかったから、俺もできないと思っていやがるなー。俺とお前はスペックが違うとこ、見してやんよ!」
Sの心に火が点いたのだった。
ある研究室の話
Sはどうしてもある塾講師にトドメを刺したかった。
そこで情報収集を開始するとともに、記憶術の訓練を開始した。
そして行けると思ったときは、ある塾講師に挑戦した。
S「オラオラオラァ!」
ある塾講師「無駄無駄無駄ぁー!」
という感じで、この塾講師は時間でも止めてんじゃね?みたいなスピードで記憶していくため、Sはその内スタンドが見えるよう訓練をし始めたぐらいだった。
Sはそれこそ尖ったものを観ると、例の矢じゃないかと疑い、自分の指をその尖ったものでツッツいてみた。
そうSは病んでいた。
しかしあるときSはあるサイトを発見するに至る。
それは某研究室と書かれたサイトだった。
はっきり言って、お世辞にも内容はわかりやすいものではなかったし、ただ単に研究過程を全くテキトウに書いただけだった。
でもそのどれもが、斬新なアイデアであることには変わりなかった。
Sは「これようやくあのウジ塾講師に勝てるな。。。」とかすかに微笑んだのだった。
真理の扉開きすぎた結果ww
Sは禁断の扉を開いてしまった。
ある塾講師「お前、真理の扉開いて、すっかり持ってかれた方の人になってしまったな~」
「受験どうすんの?」と聞いてきた。
Sはカッコよく言った。
「それは等価交換です!( ー`дー´)キリッ」
ある塾講師は啞然とした顔で言った。
「記憶術の研究や開発し出したら、受験だけじゃなく人生も棒に振るぞ」
Sはカッコよくさらに言った。
「一つの太刀ですよ!」
防御無視で全力で当たる、いわば捨て身と言いたみたいだ。
ある塾講師は「記憶術は手段であって、目的じゃないんだぞ」と言った。
Sは「ポケー( ゚Д゚)」としていた。
そうSはバカだったから、言っている意味がわからなかった。
ある塾講師は頭を抱えていた。
ある塾講師「で、お前の記憶術どこまで行ったの?」
Sは思考と風景をリンクさせること。
そしてその風景に簡易なデザインをイメージでし、そのデザインをさらにどこかの風景にリンクさせるというのを考えた。
ある塾講師は「いいセンスを持っているが、たぶんそのままだと・・・」と言って、席を立った。
勝負に負けておちょくり放題
「Sくーん」
高い声が聞こえる。
女性のようだ。
Sが振り向くと、そこにはある塾講師が・・・。
ある塾講師「(・∀・)ニヤニヤ」
コイツ、「殴りてー」と心底思うS。
女声使ってまで、俺をおちょくりに来ていたのだと思うと、Sははらわたが煮えくり返りそうだった。
「Sくーん(高い声」である塾講師は話かけてきた。
「Sくん、どう??記憶術の方は?( ̄m ̄〃)ぷぷっ!ブハー」
どこまでおちょくれば気が済むんだコイツと、Sは怒りよりむしろ呆れた顔で観ていた。
そしてSは言った。
「HSAMの記憶の仕方はわかったかも・・・」と・・・。
実際、Sの思考を外の風景とリンクさせ続けることをすると、その風景の概略が頭に残る。
そして思い出すときは、「どんな感じの内容の思考をしていたか?」、あるいは「どんな風景だったか?」という二種類の想起経路ができる。
これは思考と風景を見るという作業が同時にできるから起きると考えた。
Sはこのように並列的に処理できる事柄が大切な気がしていた。
ある塾講師は「ポケー(゚∀゚)」とした顔でSを見ていた。
真面目君
Sの考えではこうだ。
まず思考覚えれれば、イコール記憶したいことも覚えれると考えた。
その上で外にある何か、モノが、頭の中にある記憶術で変換したモノのイメージと同じであれば、覚える必要性がなくなるのではないか、と考えていた。
こんなことが可能なのだろうか?
Sは考えても答えが出ない問いだと思った。
そのため実験してみることにした。
まず、「考える」、そしてその情報を外にある何かに保存する。
ようは考えたことと外にあるモノとの関連付けをした。
そして加えて、外に飛び出たイメージをさらに外の何かモノに関連付けた。
Sが実際やったのは、「ある塾講師を刺したい」という思考を、「目の前にいるある塾講師に対してイメージを使ってナイフで刺したイメージ」をした。
次にその情景を端的に表すような外にあるモノに投影する。
Sが実際やったのは、ナイフの鋭さを表すような机の角にさっきのイメージを投影した。
これで上手くいくと思ったが、そうは問屋が卸さない状態だった。
一番重要な問題は、イメージがぐっちゃぐちゃになり、どこをみればお目当ての情報に行き着くのかがわからなくなることだった。
そして二番目の問題は、イメージと覚えた内容のリンクがすぐにはがれ、お目当ての内容を思い出せないという問題だった。