メダパニおじさん
どっかの誰かが言っていた。
仕事ははじめは小さく始めよ、と。
そう、Sも「想起条件?何だそれ?おいしいの?」状態だったので、小さく、小さく、小規模に考えることにした。
Sの思考実験が始まった。
Sは目の前の窓を眺め、こう考えた。
「この四角い窓と想起条件をどう結び付ける?」
Sは自分に問いかける。
「例えば四角い窓の右上の角を出発点と考える。そしてそこから左上の角まで移動する。これを一つの情報だと考える。するとこの情報を「人」の想起条件だと考える。一方、四角い窓の右上の角から、右下の角に移動する。これも一つの情報と考えて、その情報を「物」の想起条件としよう」
とここまで考えてSは思った。
「コイツ結構「人」とか、「物」とかのその後の細分化がものすごい!どう考えても、方向だけじゃあ、どうにもならない。どう整理したらいいのかわからない」
これが小規模に考えても、その感じがすごいことに圧倒されたSだった。
Sはテンパった。
そんなときに誰からかメールが来た。
それはある塾講師からだった。
ある塾講師のメールにはこう書かれていた。
「こんなメールみている暇があったら勉強しろ!www」と。
Sは思った。
「コイツ、うすうす思っていたけど、生徒がもがいている姿を見て、楽しんでやがるな」と。
Sはコイツにメダパニ草、口にぶち込んで、その経験で共感力を爆上げさせてやりたいと素直に思ったのだった。