プロの記憶術師となって収入を得るには?
Sは考えていた。
まず最初はプロの記憶術師として収入を得ること。
そのためには、現在市販されているような記憶術を超える記憶術を作ること。
そして次に理解や応用などと言った認知系の技術を開発すること。
そんな夢を見ながらSは大きな声で目が覚めた。
???
目の前にはある塾講師がいた。
ある塾講師は言った。
「S!お前には時間がない!目の前の受験に必死になれ!」
続けざまにある塾講師は
「S!記憶術一辺倒な勉強なんて効率が悪いぞ!試験のためには、、、」
Sは後半の内容を聞いていなかった。
Sはそのときただただ思ったのだ。
「ナゼコノ塾講師ハ、記憶術ノカノウセイニ目ヲ向ケナインダ??」
Sの考えではこうだ。。。
「今までの勉強というのは、ガラス瓶に入った国語、あるいは数学などといったものの内容を先生が一生懸命教えた。そこにガラス瓶を開く術どころか、ガラス瓶の取り方さえ教えられてこなかった。だから受験戦争では、たまたま手が大きかったり、ガラス瓶を取ることのできる技術を身に着けていた者だけが、試験で大勝利していた。けれども、この記憶術はその今までの学校教育を変える。例えば今まで勉強してもスペックがドンドン上がることはなかった。だが、未来の学校教育では記憶術といった認知スペックを上げる教育がなされ、勉強すれば勉強するほど記憶力やその他認知能力が上がる。そんなことが可能なのではないだろうか。だから、これには学校の教育格差というのが別の形の能力といったことで大きくなるだろうが。。。しかしこの革命をしない手はない」
そう考えていた。
Sはそんなことを考えていたので、ある塾講師の小言にイライラしていた。
「コイツ、断頭台に送りたい」